圭子の作品(俳句)  





ー秋ー


 あげ舟に 露草の花 からみをり

 絶壁に 石仏座して 竹の春

 部屋中に 香気広がる 今年米

 南州と 志士眠る丘 柿熟す

 旅終へて 母帰る夜の ささげ飯

 山あいの 薄雲に湧き 鷹渡る

 行商の 干魚買ふや 朝寒し

 霧深し 山の奥より 日の射して

 野ねずみの 歯形の芋を 掘りにけり

 箸置きを 紅葉に今宵 姉を待つ