洋  燈  の  あ  か  り 5

  











     Hokuto77     



 
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       微 酔 句 集    


   [古色蒼然月並み体]  
         
 新年・寒 俳 句  早  春  仲  春 晩 
    初  夏  夏 - 冬    祥風 短歌





 








































      微 酔 句 集  
       編集後記   <目 次 へ>


 















 

 























の 凪






 
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     す
 熊野圭子


     心
            祥司


          き 
       圭子


          し 
    祥司

幾 星 霜 父 亡 き あ と も 健 や か に
    愛娘(あ こ) の 嫁 ぐ 日 吾 生 き の び て
                                       村上薫子

(つま) の 父 わ れ に も 父 と 微 笑 み て
      嫁 ぎ ゆ く () の い じ ら し き 哉

  薫子

 

 






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   編集後記  <目 次 へ> 

新婚のホロヨイも早いもので1年が無事過ぎようとしています。その間のつれづれに詠んだ拙い句をご批評下されば
光栄とするところです。

      昭和46 12
                      都城市中原町    熊野祥司


    尚その後、1人娘の夭逝や、父の旅立ちに当たっての雑詠をここに便乗しました。

 























 [古色蒼然月並み体]
  は じ め に
 かって、与謝蕪村が煤ほど嫌った麦林系の俳句もやっと体を成すかどうかの非才が、どこへ送ろうが歯牙にもかけてもらえず、こうなれば、自分のサイトに載せて自己満足に耽るしかないと企てました。本体がつまらないので、せめて画像でもと、ネットからイメージを借用させて頂き注目を引こうという魂胆です。ご笑読いただければ、それに勝る喜びはありません。

 
  新年・寒 俳 句  




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         平成27年(2015)

寒ブリの 身を薄切りに 病み上がり

笹鳴きを 合図に起きる 朝餉かな

冷や汗も 寝汗も引けと 牡蠣を待つ

笹鳴きや 熊手も鍬も  腰伸ばす

老夫婦 マスク際立つ  ウオーキング
   



 























       平成28年(2016)

初詣 若人(わこうど)(たち)の 視線受く

流れゆく 用水すがし 初洗車


夕焼けや 老いて年明く 余命かな

時刻み 身は細りつつ 寒の入り

重ぎ着の 老を晒しつ ウオ―キング

繰り返す 歴史の苦き 吹雪かな

ごーごーと 老いを打ち据へ 寒嵐

風花や 画面の中の 雪国へ

めずらしや 寒に日傘の ゆうゆうと




  
 平成29年(2017 )
裏白や 日替わりこなし水とガス


初詣 空で臨みて 身の軽し

それなりの 賑わい受ける 寺年始

初鍼や 十三の金 気に留めず

鏡餅 遅れに遅れ 月の末

流感や 罹りて焦る 先の事

インフルや 己が齢ぞ 身に染みる

祥月の命日 ずらす 寒籠もり

















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  早  春
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立岩稲荷 防府市
 

節分や 鰯の硬さ 歯にこたう

節分や 居着いた鬼は 友として

風凪ぐや 鳶一声 春日暮れ

梅時や (まくら)草子(そうし)に 鳥探す

今度こそ 春一番と 竹騒ぐ

平成28年(2016)

立春を 立志と見なす 髪ぼかし

卓上の 老梅開く 速さかな

それ今と日を老体()に浴びる梅観かな

白梅や 蕪村偲ばす 実家(さと)模様

金柑も 根こそぎもがれ 里の守

季外れの 風花手筈 狂わせる




平成29年(2017 )

老いの身や 節分鰯 骨がまし

時既に 鬼の棲みつく 実家(さと)
人並みに 鬼は外へと 叫びおく
性悪の 風邪生き延びて 寒の明

おとなしく そして優しい 春立つ陽 
恋猫の 雄叫び続く 雨上り

寒明けや 島伸び伸びと 夕日受く

玉垣や 実家(さと)築きたき 梅見時

立春に 弾むこと無き 鬱の日々

故郷の 初午詣で 夢の父母 

人命の 梅花に劣る 戦歌(いくさうた)

2月チョコ その倹しさの 新仏

山一つ 越えて届いた 2月チョコ

人介し 遅れに後る 2月チョコ

春一番 惚け吹っ飛ばし 時勢談

春進み 訪日客の 親日度

早春の 暮色に太き 島の峰

春愁を 水面に移し 暮色かな

笹鳴きも 届かぬ耳に 余寒なり

 


     








     
 





      

 
     
         
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     仲  春
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国歩む 七十年の 春陰る

学位記を そっとたためり 卒業子

早や便の 卒業写真に 熱気あり

仏縁や 語り尽くせず 春日落つ

留守がちの 実家(さと)へ出迎ふ 初音なり

春の風 葬送の列 我も居て

鶯の 一声冴えて 葬儀終へ

風光る 身を包まれて 闘志充つ

時折の 鶯()しむ 齢なり

霧島を (みやび)に浮かべ 春霞む

春眠や 噴煙収む 桜島





            仲 春 句 (2)

         平成28年

身に沁めり 俚諺(りげん)外れの 春彼岸

線路哭く「お布施が足らん」春詣で

藪椿 競いながらの 落下かな

春愁の 老いに染み付く 足掻きかな

(おい)紅葉(もみじ)ついに出揃う芽吹きかな

ワイパーのふと気付かせる清明(せいめい)

雨降りて (おき)(ちゅう)清明気

早苗待つ 棚田に揺らぐ 老孤影

時巡り 生家(せいか)にて 初音かな

花見時 庵に降り立つ 夢の父母

ランドセル 父母の笑顔と 入学す

武者返し 激震こなせ 春の闇

人命と 名城破損 春の
地震(なえ)

激震や 春夜情報 鳴り止まず

若葉して 黄み(きみ)()偲ぶ 青春賦

蓮華田の 蓮華に語る 明日の農







      平成29年
          [備考 例年に無く異常な余寒が長引いた]

夕映えを 燃え尽きさせる 彼岸明け

彼岸明け 権力・正義 吹き荒れる

真実の 否定を庇ふ 春霞

小降りして 初音に耳を 預けたり

忙しき こちら桜に あちら桃
     ・梅遠近 南べく  北すべく 蕪村
おしどりで 定年迎ふ 春の星
              *春の星は、一等星の白と桃色
          との対照美と童男童女のうるん
          だ瞳のように清純な艶を持つ










 


 
 






























































 







 



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  晩 
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  春愁を 吹き飛ばしたる 雷雨かな

ひと雨の 命越えゆく 桜花

赤白と 掃き分く里の 椿径

里小径 踏まで通れぬ 落椿

落椿 一歩一歩に 呵責あり

風化する 七十年と 春尽きる

鶯も 声掛けてくれ 実家(さと)発つ

教え子の 訃に噴き出づる 春の汗

久方の 朝日にそよぐ 新若葉

疲れとる 大輪つつじ 真紅なり

   

  今日こそと 春陽(はるひ)集めて 桜島

夕日時 霞み除けたき 桜島

ツツジして 霧島神社 燃えたてり

実家(さと) 一挙一動 (おう)和す

人恋し 有情溢れる 谷渡り
 
 




 平成29年
 [備考 例年に無く異常な余寒が長引いた]


 
















 猫の径 つつじ三輪 赤々と

とりどりの つつじに酔ひて 日が沈む

我が実家(さと)へ 未練の募る 花吹雪

谷渡り 実家(さと)も舞台へ 格上がる

鍼治療 知己へ打ち明く 萌黄(もえぎ)(みち)

緑立つ 遅速のままに 松談義

晩春や 母の形見の ネル仕舞う










 












































                初 夏~夏
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井の 決別(わかれ)濫用 国滅ぶ

里帰り 雉の羽ばたく 目覚めあり


荒々し ファッショ吹き付け 雉も哭く

牡丹餅を 授かる端午 賑へり

新旧の 端午に渡り 泳ぐ鯉
i
鯉のぼり 背中の厚み 夢の父

初夏の島 牧草ロール 灰浴びる

飛来砂 戦後体制 霞ますな

 




端午来る よもぎ摘む女 夢の母

巻き寿司や 旧の端午に 母と居る


   




   

背比べ 競う子の無く 端午去る

日向路の 浅き青空 立夏なり

 
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早苗待つ 棚田の水面 月白し

佐渡に来て 佐渡を忘れる カンゾウ花

雨上がり 棚田賑わう 早苗かな

早々と 紫陽花微笑て 雨催ひ

主なき 紫陽花に寄す 花言葉

ハラハラとジャカランダ散る衣替え

初蝉や 歩み留める 冴え渡り

やれ嬉 蝉と老鶯 風に和す


都知事選 終えて名乗るか 法師蝉


老いの身の 御免被る 端居かな

猛暑との 予想凌がれ 逃げ惑ひ

猛暑なり 御免被る 居留守かな
    

 平成29年

湯上りの 衣替えして クシャミ出

並び歳 抜けて甚平 傘寿期す

一輪の サツキに見入る わが余生

時来り 一夜城なる 植田かな

古民家を訪問(とう)人無しにあじさゐ花

青柿を 見上げ纏わる 三毛とキジ

観る度に 色変へ開く あじさゐ花
           

喜寿終えて 俄に誤嚥 梅雨の入り








  






 

 


 








 































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夏 - 冬

   







 






山頭火句碑(願蔵寺)





入梅の 畔を見廻る 蓑一つ

一枚田 植え尽くさせて 梅雨に入る





炎天や 橋上喘ぐ 救急車

           ・乃木静子夫人座像奉賛に寄せて
靜子忌や 季語に推したき 信者おり

靜子忌へ 想い馳せつつ 彼岸かな

虫の音や 静子座像へ 献詠す

乃木静子 座像も召され 秋無残



           ・山頭火句碑建立にあたり
願蔵寺 秋のお彼岸 句碑光る

碧天を 仰いで恨む 残暑あり


行乞に エール送るか 秋日和

真似たくも 及ばぬ惑い 行乞道 (無季)

秋色へ 惑いを放つ 除幕かな

行乞記 しみじみめくる 秋彼岸

ウオーキング コスモス園の 色に酔う

喧噪へ 命の証 蝉しぐれ


法師蝉 はたと呼び止む 墳の杜

法師蝉 夕陽に名残る 余韻かな



 
乃木静子座像 1919 村野夫妻建立
1943 政令で弾丸製造のため国に召し上
<9月13日 静子殉死の祥月命日>












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玉若酢命神社参道八百杉



分かち合う 遠島百首 秋あはれ



杉大樹 上皇偲ぶ 秋日差し



秋夕日 永久に続けと ウオーキング

朝顔や 歩み留める 藍深し


亡き友へ 献杯挫折 秋時雨

思い出を 悲しませるな 虫一つ
        (松元昭己先生へ追悼句)

 
隠岐神社


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霧島や 遠景染まる 秋の暮

濡れ縁や 猫も秋思の 仲間入り


秋晴れや 久しぶりなり 薩摩富士

知覧発ち 散り逝く無念 帰り花

見渡して 千貫平の 秋惜しむ

秋風と 千貫平を 駆け抜けり

一幅の 秋晴れ求め 苦吟する

我が配置(おき)  冬支度

芭蕉忌に 生まれし妻と 句作せり







 





















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老体や 愁思消え去る SL

桜島 師走夕映え 安らげり


政権の 思惑どおり 鴨の列

綿虫を 追うて尽きたり 暮るる里



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暮れなずむ 鳶細鳴き 冬しぐれ







 



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 祥風 短歌




 















母逝きて 三年を越える 今も尚 切なく届く 「お水頂だい」

病床の 老い母求む 水汲めど 入り日留める 術とて無しに

為し尽くし 君図らずも 隠れしが 優しさ残る あじさゐの花

冠雪の 富士を間近の 感涙に 生の証よ 永久にと祈る

       [上記二首登山好きの学友の逝去にあたり追悼]
      

京にある 友の逝去に 在りし日の すがしき笑顔 浮かびて止まず

       [妻の旧友の逝去にあたっての追悼歌代詠]

入り日なす 隠れし友の追悼に 一人ひとりの 想いぞ ゆかし

                   [故荒井輝雄君 仏前追悼集合に当たり]



金メダル 祖国の自由 守り貫く 世界も照らせ 悟り逝くベラ

                  [体操選手 ベラ チャスラフスカさんの逝去に当たり]


ひそやかに 大輪の君 入日成し 吾ら導く リベラルの人

                   [故松元昭己先生 偲ぶ会に当たり]

初めての 月下氷人 実を結び 伸び伸び育つ 二児は医師へと
            *月下氷人は男女の縁を取り持つ人;出しゃばりおよね(笑い)









       





 

















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