Paradise Lost


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コメント

John Miltonの略歴とプロテスタント
Paradise Lostの構成(百科事典の範囲内)
<ミルトンの宇宙観・太陽系> 

<作品のジャンル>[Type of Work]

<詩形と文体>
               The Argument by Milton himself (Part one)      To Part two
Paradise Lost Text and Notes



















 コメント

 毎年のことながら、歳末には商店街をはじめ、ジングルベルの曲が街に流れて、多種多様な関連商品が販売され、テレビ、ラジオなども、クリスマスイブに人々の関心を引き寄せる番組を組みます。不思議なことに、この曲が耳に入ると年の暮れの寒さと忙しさも忘れて、ついつい身も心もうきうきと温くなります。日本の冬の風物の一つとして無くては成らないものになっています。
 国民の間に、キリスト教を信仰する人達は決して多くはなのですが、こう言っている小生ことhokuto77自身もクリスチャンではなく、気風というべきか、それが古からの日本文化の特色と見るべきなのか、この取り入れ方は実に見事なものだと感嘆あるのみです。
 イエスキリストの十字架や、禁断の木の実を食べたがために、楽園を追われるアダムとイヴも今では、ほとんどの人々に、学校教育やメディアのおかげで知られています。ところが、この二人が楽園を失ういきさつを基にして、長い、長い叙事詩をうたいあげた詩人がいたとなると、人々の情報網は俄かに閉じられてしまいます。すでに、『英文学の広場』で少し触れておきましたが、その詩人ジョン ミルトンについては、英文学では、シェクスピアと並び、双壁だとの評価をする批評家達が多数いるのです。特に長編の叙事詩、Paradise Lost(楽園喪失、失楽園)がその代表作で、これ一作で十分にシェクスピアと並びうる詩人であるとなっているのです。
 この膨大な長編叙事詩の冒頭のわずか3行半、Of Man’s first disobedience, and the fruit / Of that forbidden tree, whose mortal taste / Brought death into the World, end all of our woe, / With loss of Eden, --- ここに、Paradise Lost主題が表現されています。この主題の展開の過程で、神と人間との関係の綾に、神への造反天使Satan の活動を絡ませて、ミルトンは自身の人間観、世界観、宗教観などを織り込んでいきます。
 「人間の最初の不従順よ、あの禁断の木の実よ」、この書き出し表現は、初めて接した時に、小生に大きな衝撃とロマンを与えました。わき目も振らずにひたすら前へ前へと読み進めて十何カ月も経ってようやく最後の1行に辿り着いた時、何故か、か弱いアダムとイヴが愛おしく思え、Satanの生き生きとして個性的で逞しい不屈な活躍が共鳴を呼び起こし、神と神子をほとんど意識することはありませんでした。作者の意図に反して乱暴極まりない鑑賞であったことは確かですが、、、
 ギリシャ・ローマの古典からのおびただしい引用には少々辟易しながらも、忘れかけたころに巡り合う詩的イメージ豊かな美しい表現に陶酔したり、慰められながら最後まで到達できたという達成感は、大変強いものでした。一読の価値は十分にあると自信をもって言えます。シェクスピアと同様、宗教を越えて文化を越えて、人種を越えて心に響き渡るものがあります。
 これは、1667年に完成した作品ですから、原文の語義は、今では《廃語》、あるいは古語、希として、up to date な英和や英英では読みこなせません。又、ミルトンはラテン語に精通した人ですから、ラテン語の文法用法も時々遣われていますが、英文は弱強や強弱の名状しがたい詩的リズムをもち、一点の曇りもない端正でどっしりとしたものとなっています。シェクスピアと同様に、他の同意語や同意表現に置き換えることは、ラクダが裁縫針のめどを通り抜けることほどに不可能なことです。
 「高校3年生が寝転がって原文が読めるような注釈」をと、銘打っていますので、高校3年間の英語の基本がしっかり身についていれば、心配は無用となります。10代の終わりの多くの人たちが、一読に挑戦されることを心から期待しています。その姿を脳裏に描けば、心の安寧を得ることが出来ます。

































John Milton略歴プロテスタント


 ミルトンは、日本ではシェクスピア程にポピュラーではなく、インターネットから手当たり次第いくつの概略中の概略を引き出してきました。

John Milton (9 December 1608 ? 8 November 1674) was an English poet, author, *polemicist and
*civil servant for the Common-wealth of England.
He is best known for his epic poem Paradise Lost and for his treatise condemning *censorship,
Areopagitica.
He was both an accomplished, scholarly man of letters and polemical writer, and an *offcial
 serving under Oliver Cromwell.
His views may be described as broadly Protestant, if not always easy to locate in a more precise
religious category.

⑤William Hayley's 1796 biography called him the "greatest English author", at a time when his
  reputation was particularly in play.
He remains, however, generally regarded "as one of the
 preeminent writers in the English language and as a thinker of world importance."

1625年、ケンブリッジ大学クライストカレッジに入学。同年チャールズ1が即位。学生仲間の間の評判はあまりよ
 くなかった。
1629、学士号取得。1632修士号取得。1634、戯曲『コマス』(Comus) が上演される。
 1937『コマス』が出版される。母親死亡。1638-1639イタリアを周遊━その時ガリレオに会う1642
 結婚。1648チャールズ1が処刑される。1658*50歳で『失楽園』に取りかかる。
   <語注> * polemicist神学上の論客  *civil servant, official serving Latin Secretaryことを
         さしている
               *censorship検閲制度
*50歳で『失楽園』に取りかかる について、John Leonard 編著によるParadise Lost Introduction から補足しておきます。
 But parts were almost certainly written earlier, and its roots lie in Milton’s earliest youth. He had wanted to write a great poem for several decades, but the Civil War had intervened. His hope was to write an epic that would rival those of Homer, Virgil, and Tasso or a tragedy that would rival those of Aeschylus, Sophocles and Euripides. He had spent much of his life preparing for this task. “---” From earliest youth, Milton aspired to write an epic that would encompass all space and time.


上記のについて、次のような詳しい考察を紹介しましょう。 ( )内の表現は、hokuto77のコメントや感想です

プロテスタントとしてのミルトン
彼の精神的、宗教的、思想的な特徴の概観)(Ian Johnston 教授のネット上の演習から抜粋摂訳したものです。翻訳調のぎこちなさや誤訳はご容赦ください。) 

1.
宗教改革とプロテスタントの本質

ミルトンは、プロテスタントの宗教を彼の詩的想像の中心に据えた偉大な作家である。

プロテスタントの定義 [詳述には多くの時間を要する高度に複雑なテーマである] プロテスタントという言葉は「宗教改革」と結びついている。マルチン・ルッタ ーによって16世紀初頭に始められたもので、その目的は、ローマカトリック教聖職位階制と慣習に対して、彼が感じ取った目に余る濫用をローマ教会から排除す ることであった。ルッターは、聖書に基づいたキリスト教の生活をより忠実に描いていると考えることに帰ることを要求し、また聖職者達による経済的乱用を直ちに止 めることを要求した。しかしルッターローマカトリック教会内で改革運動を始めることに失敗した。彼は、16世紀初頭に教会から破門される。
ローマカトリック教会には当初から二つの考え方の違いに起因する内部緊張・ひずみが存在した。

             その一つは、教会が威信を高め、政治的な権力と富を増やすことを望む。
              他の一つは、世俗的な諸々の力を捨て、瞑想と、神への奉仕に専念する精神的な原理をキリスト教の精髄だと見なす。

・富と権力が増加し、教皇権の濫用で何世紀もの間、改革運動は繰り返し起こされてきた。ローマカトリック教会当局は、改革を求めるプレッシャーの処理として、改革希望者の言い分もそれなりに受け入たり、頑固で強硬な場合は厳しい懲罰を強いた。教会が行う全ての決定の最重要原則は、キリスト教信者であるということは、教会の一員でなければならないということであった。教会から外れれば、救済は一切無いという、要するに教会至上主義であった

ルッターが成功したのは、信仰心の問題での聖職位階制の権力の破壊である。それを成し遂げたのは、彼が最初であった。彼の成功の主な理由は以下の3つである。
①彼は並はずれて才気煥発、勇敢で、相手方にとっては頑固な敵手であった。
②印刷上の数えきれないほどの援助があった。それによって、彼の考え、意見は地方に限定処理されることなく、すぐさま全土に広まったのである。
③何人かの政治上の支配者達から、聖職とは無関係な支援があった。政治家達は、ローマ教皇制が実施する高額な計画のために、多額の資金がローマに流用されるという経済の流出を警戒した。

30年戦争(
1618~1648は今述べたことに起因する。勝者と敗者が明瞭でないこの戦争の終結とともに、ヨーロッパにおける生活の基盤としての宗教からの離脱が始まり、宗教上の諸問題での同意はなくなり、論争を統治する権力もなくなった。理性と科学の新しい権威の模索が始まることになった。

プロテスタントの結束の絆は次の二点においてのみである。
ローマカトリック教への敵意[教会が宗教上の全ての問題を決定しなくてはならないという主張]
②キリスト教は基本的には、信者と神との間の個人的な関係の問題であるとの信念で、この関係では、神を表出した言葉である聖書が唯一重要な材料である。
従って、聖書の翻訳と広範囲な出版配布を重視し、信仰の正当性を聖書においた。

プロテスタント主義の中心的な概念は‘恩恵、恵み’(grace)である。それは、神が制限なく信者に与えるものである。ルッターの考えでは、恩恵は信仰心からのみ生じる恩恵を受けた状況は個人的な経験であって、保障されているものではない。恩恵に浴する唯一適当な方法は、それを求めてひたすら祈ることであり、恩恵を得たという何かの合図をひたすら待つ生活を送ることである。霊的な生活が、不断の内面的な意思の行動となり、恩恵を得ることだけを期待し続けながら、邪魔をする肉体的な快楽や過剰な消費財(消費者の欲望を満たすための商品)を避けるのである。この考えは公的な徳[他人を処遇すること]とは真っ向から反するものである。

プロテスタントの中のある傑出した集団は、恩恵は神から与えられるというこの概念を、神による予定・天命の教義において、理論上の極端な手段とした。恩恵を受けれるか否か、天国へ行けるか否かは、現世で何をしようが、神から、前もって定められているとものだとした。これが、カルビンによって始められ発達したカルビニズムの中心的な主張であった。カルビニズムはジュネーブに神政の州を設立し、スコットランドと北米に強力な足場を築いた。

プロテスタント主義には、何百という異型が発生し、教義上の諸点で不一致が生じて戦争や小競り合いが絶えなかった。

・英国には大まかに言って、3つのプロテスタントの集団が出現した。文学研究上よく知しておいた方がよいものである: 一つアングリカン(英国教会派)で最も保守的なプロテスタントである。   [エリザベス女王による政策上の創始で、ローマカトリック聖職位階制を残していたが、ルッターの神学論も採用した。]これは、一般庶民の、地獄の責苦を熱心に説く情熱的な大衆版ではなかった。言いかえれば、「お祈中のトーリー党」である。これは英国の公式宗教であった。大学入学、専門職、場合によっては結婚などのため、形式的にその教義に賛成する必要があった。
女王の目的は、ローマカトリックだけでなく、急進的なプロテスタントを近づけないことであった。彼女は、急進派は個人主義を過度に主張して王政を危うくすると懸念した。絶対的な教会の権威を打破することは、当然の成り行きとして、政治の権威をも否定しようとする。これらの会派は大衆の強力な支持を得て、しばしば政治的権威と衝突した。権威者はローマカトリック教会とは喜んで手を切ったが、宗教上の個人主義が政治の生活に忍び込むことは望まなかった。

メソジストが、組織化された意見集団の最大のものとなった。英国政治史上最も重要な点は、メソジストは急進的な政治的な礼拝規定を持たなかったということである。もしも彼等が、その同胞達と同様に革命的であったならば、おそらく英国でフランス革命が発生していたことであろう。クロムウエルさえも、彼は英国のプロテスタント革命の指導者ではあったが、プロテスタント運動の急進的な過激派グループを厳しく過酷に扱った[もちろん、戦に勝つための過激派のエネルギーを活用はしたが]。彼が紳士で地主であったことが影響しているであろう。彼に従う者達の、民主主義の極端な渇望には我慢が出来なかったのである。

英国教会派と急進的なプロテスタントの中間に、大変重要な、ピューリタンと呼ばれる集団がいた。ピューリタンは特に実業界において傑出した。理由は彼等のプロテスタント主義の解釈によって、神の恩恵の一つの印として事業での成功、即ち財をなしたことである。彼等は総じて法律に準拠したが、称号と土地所有に基づく権威の伝統的な構造には、しばしば敵対した。彼等は、科学と実業の改革と革新を受け入れた。18世紀ウイッグ党となる強力な核心を形成した。

メイフラワー号で(北米大陸へ)やって来た巡礼者達は、英国でひどい迫害を受けたと感じているピューリタン達で、彼らは自分たちと英国教会派の大主教(カンタベリー)との間に大西洋を置いたのである。引き続いて、彼等は世界にそれまでに例を見ないほどに、最も驚くべき富を産み出す集団の一つを創った。得た富を自分自身のために使用することを禁じた。彼等は、驚嘆するほど成功した実業家を生み出し、その実業家たちは不断に働き続け、瞠目するほどの利益を事業に注ぎ込み、加速する技術の変化に素早く適応し、常に実業教育の重要性を強調してきた。彼等は他の何にもまして、英国文化をきちんと北米に移出することに関与してきた。そしてカナダが国家として発展することを決定づけた。
ピューリタン信仰と富との力強な合体感は、デフォーのロビンソンクルーソーを読むのが一番よい。


2. ミルトンプロテスタント主義への関わり方

ミルトンクロムウエルに率いられたピューリタン主義に密接に参画していった。クロムウエルの下で、彼は*Latin Secretaryとしての公的な任務に就いた。
 * the office of Secretary for Foreign Tongues to the Commonwealth Council of State. (イギリス共和国議会の外国語書記官の職)
 Latin was still the language of international communication in 1649 and `foreign tongues' in practice meant Latin. Milton's new job, which carried a salary of £288 a year (at least £60,000 today) with two assistants and *quarters in Whitehall, involved him in translating official communications with foreign governments into Latin and translating the replies into English. As few foreign governments wished to have much to do with the*regime in England, Milton could spend his time writing*propaganda* tracts for his employers.
                           
     (From ‘Milton appointed Latin Secretary’ by Cavendish, Richard)
   <語注>*quarter 四半年(3か月)[4回にわけたこと]    *regime政治形態  *propaganda (主義・信念の)宣伝
           *tract (
宗教・政治上の)小論文、小冊子

ミルトンは多くの点で精力的なピューリタンであった。宗教上だけでなく、不正な権威のありとあらゆる異型を不断に攻撃した。言論制限を解除することを唱導した。プロテスタンが新しい権威主義を組織化する企てに激しい怒りを向けた。

複数の著作物で、繰り返しミルトンは次のことを証明している。それは、彼が、人生における最も重大な事柄において、すなはち、信仰と政治において、不公平な支配から自由であることの精力的な闘士・擁護者であるということであった。

・王政復古[1660年]で、ミルトンの生命が相当危険になったが、詩人仲間の取り成しと、彼自身の急激な健康の衰えで死を免れた。

・ここで、Paradise Lostのことになるが、作品の中に、彼が生涯にわたって戦いを挑み続けた全ての古い権威の復帰に伴って彼が抱いた大きな失望の重みを感じ取ることが出来る。ある意味で、この詩は英国の読者に、彼らが裏切ったは明らかだが、プロテスタント革命とは一体何であったのかを明らか にしようとした彼の企てであったと見ることもあり得よう。

・以上手短で、不十分な概観であるが、プロテスタントの人生観は、今日、想像的な著作の重要な特徴となっている。それを人生観の中心に据えた作家の作品だけではなく、時間をかけてそれに逆らった作家達にとっても同様である。前者には、ミルトン、バニヤン、デフォーがいる。後者で、シェクスピアディケンズがいる。







    


















Paradise Lost構成(百科事典の範囲内)



<出典>

 聖書、ホーマー(ホメロス)のイリアッドオデッセイ、ヴァ―ジル(ウェルギリウス)アエネーイス、更に情報源と叙述のモデルとしてギリシャ・ローマの神話から相当量取り込んでいます。特に神話からの引用は、登場人物の行動、心理的状態などの比喩的な表現として用いています。旧約聖書の創世記は天地創造とアダムとイヴの創造の主な出典です。また、ミルトンの先人達(シェクスピアの作品、エドマンドスペンサーのThe faerie queene等)の優れた詩的表現のエコーが端正な英文に響きます。

<叙事詩の背景としての場所>

Heaven, Hell, the Firmament (Chaos, Night), and Earth (Eden)
 天国(神子、天使達のいる至福の地)、地獄(サタンと彼に追随する堕天使達が落とし閉じ込まれた場所)、混沌界、地球(アダムイヴや神の創造による動植物のいる楽園としての場所で、Edenは堕落前のアダムイヴの生活の場所

<登場人物>

神と神子:
は全知全能の存在で、天、地球、地獄、それらに住む全ての生き物の創造者で、この詩の主要な登場人物は全て彼の創造です。すなはち、あらゆる創造の創始者です。神子はこの詩ではイエス・キリストをさします。英雄的で力強くしかも無私無欲です。

Satan (Lucifer, Archfiend)サタン(セイタン大悪魔(=the Devil)
この詩で最初に登場する主要な登場人物です。彼は自分が神によって創造された存在だということを認めません。自分は自己創造、自ら作った存在であると主張します。これが、創造主である神に造反する唯一の理由です傲慢で自尊心が強く、しかもナルシストで、自己憐憫が強いが、口がうまく説得力があります。これは、彼に従う天使達とイヴの信頼を得る上で絶大な力を発揮しますしかし、その論法には多分に欠陥があり、裏があって、道を誤らせるものです。 ただ、面白いことに、彼は目的達成の目前に罪の意識、己が遂行する行為に疑念を抱きます。

Adam and Eve アダムとイヴ(イーヴ)
アダムは神によって創造された最初の人間で神の姿に似せて作られています。人類の父です。イヴよりも知的で、肉体的、道徳的にも強い存在です。イヴの魅力とその美形にぞっこん惚れているばかりか、彼女に尊敬の念を抱いています。また、自分の肋骨の1本から生まれたというので、彼女への責任感もあります。結局は、彼女への盲目的ともいえるような愛が身を滅ぼすことになります。堕落によって、楽園Edenを追われます。
イヴは、二番目に創造された人間ですが、アダムの女性版で、あらゆる母、娘、姉妹の具現化で、夫唱婦随の良妻の鏡です。この上なく美しく金髪でスレンダー、彼女自身もその美に取りつかれているところがあります。彼女の持つ高慢と虚栄心にサタンが取り入ることになります。

Gabriel, Raphael, Michael, Uriel等の諸天使達

または、神子から人間への連絡・指導や楽園の見張り、警護などの役割を果たす天使達で、Gabriel, Raphael, Michael, Urielの4人がそれぞれ割り当てられた重要な働きをします

SinDeath (擬人化)
Sin()は、地獄の扉の鍵を持っています。母親は最初から存在しなく、サタンから生まれ出た娘です。この世の罪はサタンが作り出したとの比喩でしょう。彼女は腰までは女性で尻尾は魚で、犬のような物を産み続けます
Death()は、サタンが自分の娘であるSinを犯して生まれた、影のような存在です。サタンが引き起こした罪が生み出した結果が死であるという比喩でしょう。Deathは悪意に満ちて、武器を持ち、攻撃的です。彼が恐れるのは、彼を滅ぼすように運命づけられている神子だけです。Sin Deathは、地獄と地球の行き来を容易にするために、混沌界(Chaos, abyss)に橋を掛ます。

Chaos(混沌王)Night (場所の役と擬人化の役)
Chaosは地獄の広大無辺な周辺領域を支配して、年長の沈黙の相手Nightと連れだっています。彼の側近に、Chance, Rumor, Tumult, Discordの面々がいます。Chaos サタンEdenへ導きます。



































 <ミルトンの宇宙観・太陽系>

 ミルトンの宇宙は、目に映る星をちりばめたこの宇宙(universe)の外、遥か上に神のいるHeavenが存在し、遥か下方にHell があり、それらのspaceを埋める存在としてのChaosNightがあるという、稀有壮大なものです。Hellが彼の宇宙の底辺とは限らず、ChaosNightの存在と役割が、彼の宇宙の無限性と有限性を表しています。
 ミルトンは恒星や惑星などの天体の運行に関しては、コペルニクスの地動説でなく、旧約聖書にある神による天地創造の、天動説を採用しました。イタリア周遊でガリレオに会ったりして地動説の存在は知っているはずで、太陽を中心に惑星が動いているとの暗示もしていますが。天動説中心にしたいくつかの理由が推測されます。最も大きな理由は、天動説の方が、彼が意図する聖書をベースした叙事詩の芸術的な目的にかなうと信じたのではないかということです。端的に言えば、地動説で終始一貫すれば、この作品は存在しえないということでしょうか。また、詩の中に、天体や宇宙に関する具体的な描写が繁く出てきますが、それらが細部にわたって全て終始一貫しているようには思えません。そこに、理詰めの発想ではない、イマジナティヴな、表現し難いpoesyのよさがあるように感じられます。
 アダムが天使ラファエルに天体の動きについて質問する下りを紹介します。ミルトン自身の宇宙観に基づく包括的な考え方をラファエルが代弁しているように思えます。
   <Book VIII>より:
    *RaphaelへのAdamの語りかけ:
      When I behold this goodly frame, this world / Of heav’n and earth consisting and compute / Their magnitudes,
       this earth a spot, a grain, /An atom, with the firmament compared / And all her --- stars that seem to roll /
       Spaces ---
 merely to officiate light / Round this opacous earth, --- / One day and night;---reasoning I admire,/
       How nature wise and ---; while the sedentary earth, / That better might with far less compass move, / Served
       by --- attains / Her end without least motion and receives --- her warmth and light;


    *AdamへのRaphaelの応答:
         To ask or search I blame thee not, for heav’n / Is as the Book of God before thee set, / Wherein to read his
          wondrous works,
thou reckon right;
          <語注>
          
this goodly frame=the universe       officiate=supply            opacous=dark        admire=wonder,
              marvel, be surprised       sedentary=motionless         compass=circular course
             the Book of God
一般的には聖書のことであるが、ここでは天を比喩的に表現したもの
           wondrous=wonderful      import=be important
         <構文解説>
        *the world consisting of ---        *compared with the firmament
        *earth, That (it would be) better might move with far less compass
              (はるかに、短い軌道で回転するだろうから、その方よいだろう地球)(MS)   it would be betterは挿入






































                   
<作品のジャンル>[Type of Work] 
*()で囲まれた部分はhokuto77の追加情報または感想です

(「悲劇」か「叙事詩」か、その昔ミルトン本人との激しい論争があったということですが、作者の制作が当初から固定していたのか、変化していったのか興味があるところです。この項目は、主としてThe University of Western Ontarioで教鞭を取っておられる John Lenard氏が、the Penguin edition, Paradise Lost(2000)Introductionで述べておられる説に基づいて要点を紹介します。)

 Paradise Lost (1658,58歳で制作にとりかかったとされていますが)のいくつかの部分は、比較的若い時に書かれていたことは確かである。特に、その根源は彼の最も若い青年時代である。何十年もかけて偉大な詩を書きたいと望んでいた。彼は、Homer, Virgilなどに匹敵する叙事詩か、Aeschylus, Sophoclesの作品に匹敵する悲劇の制作を望んでいた。

 若い時から、全ての空間と時間を包含する叙事詩を書くことを志向していた叙事詩は、国家の精神を表現するものとされていたこともあって、彼の最初の目的は、ブリテン王かサクソン王を主人公にすることであった。しかし、彼の文化的精神は一地方のイングランドに限定されないで、ヨーロッパ人的なものであった。(ギリシャ語・ラテン語の深い学習とギリシャ・ローマの文献の造詣と聖書の正確な読みなどから培われた精神であろう) アーサー王やブリテンの歴史は彼の意図にそぐわなかったのである
更に、推測されるのは、国家を扱った叙事詩は専制君主が主人公であ、プロテスタントの宗教改革の内戦のため、アーサー王を叙事詩で扱うのは無理であったのではないか。

(詩人としての創作活動の過程で)ミルトンは1652年に全盲となる。彼の最初の妻が出産で死亡する。その数週間後に幼い息子Johnが死亡する。不幸が立て続けに襲いかかる。1656に結婚した二度目の妻も2年で死亡し、生後5ヶ月の娘も他界する。1663に三度目の結婚をするが、最初の妻との間の3人の娘と新しい妻との関係がぎくしゃくしと軋んだ。(盲目に加えて家庭生活は恵まれなかった。)

◇[悲劇から叙事詩へ]

この詩(人間の堕落)は、のいくつかの部分は、最初は悲劇として書かれている。

・ある時期に、悲劇を意図して書いていた題材が、叙事詩としたほうがもっとよくマッチすることに気付く。要するに、適材を適所にあてはめたことになる。

(ホーマーの二つの叙事詩に代表されるように、)叙事詩にとって、戦争は伝統的な題材である。しかし、ミルトンにとっては、戦争は、道徳的なヒロイズムや、彼の詩的イメージにそぐわないものであったと言える。神子の率いる軍隊とサタンの率いる堕天使達との戦があるが、詩全体の主ではない。

(サタンにそそのかされて、)アダムとイヴが禁断の木の実を食べるが、それに至る道筋には入り組んだ戦略もないし、単純である。しかし、英雄的な点において、何物にも劣らないというのがミルトンの考えだと言える。

(「詩の背景としての場所」から判断して、) 宇宙、地球、それを越えた天、混沌界、地獄と、広大な空間となっており、時間の経過も天地創造から、アダムとイヴが楽園を追われた後、神子の復活で新しい世界が現われるまでと (空前絶後の) 長期に及んでいる。この点において、伝統的な叙事詩を越え、全てが舞台に限定される悲劇を寄せ付けないものである。ミルトンが悲劇を捨てて、叙事詩へ踏み切ったのは正解であった。勿論、悲劇特有の手法は残されている。(そのことは取り立てた議論の対象にならいないでしょう。)

(叙事詩に必要なヒロイズムについて、Paradise Lostの中でのその推移についてJohn Leonardは次のように述べています。以下、原文を引用します。)
“In the first two books especially it seems that Satan will be the hero of a poem like Virgil’s Aeneid; but Milton then takes this poem back in Book III and offers a different kind of heroism in the Son of God. The Son’s offer to die for mankind when no one else will do so, clearly looks back to the moment when Satan alone volunteers to seek out the new creation and destroy its human inhabitants. Both episodes are loosely modeled on Iliad [by Homer].
ミルトンはキリスト教のヒロイズムを異教のそれよりも称揚するが、だからと言って、異教の叙事詩を蔑んじたということにはならない。



<特別注解>Wikipediaから紹介します。

HomerOdysseyについて
The Odyssey (Greek: ?δ?σσεια, Odysseia) is one of two major ancient Greek epic poems attributed to Homer. It is, in part, a *sequel to the Iliad, the other work traditionally ascribed to Homer. The poem is fundamental to the modern Western*canon. Indeed it is the second?the Iliad being the first?*extant work of Western literature. It was probably composed near the end of the eighth century BC, somewhere in Ionia, the Greek-speaking coastal region of what is now Turkey.
The poem mainly centers on the Greek hero Odysseus (or Ulysses, as he was known in Roman myths) and his long journey home following the fall of Troy. It takes Odysseus ten years to reach Ithaca after the ten-year Trojan War, twenty years in total. In his absence, it is assumed he has died, and his wife Penelope and son Telemachus must deal with a group of *unruly suitors, the Mnesteres (Greek: Μνηστ?ρε?) or Proci, competing for Penelope's hand in marriage.
It continues to be read in the Homeric Greek and translated into modern languages around the world. The original poem was composed in an oral tradition by an aoidos (epic poet/singer), perhaps a rhapsode (professional performer), and was intended more to be sung than read. The details of the ancient oral performance, and the story's *conversion to a written work inspire continual debate among scholars. The Odyssey was written in a regionless poetic dialect of Greek and comprises 12,110 lines of*dactylic hexameter.
Among the most impressive elements of the text are its strikingly modern non-linear plot, and the fact that events are shown to dependas much on the choices made by women and serfs as on the actions of fighting men. In the
English language as well as many others, the word odyssey has come to refer to an epic voyage.

<語注>
    sequel to---の続編      canon規範       extant現存する      unruly無法な     conversion to ---への転換
     
dactylic hexameter 長短短(強弱弱)6歩格 [一行の詩行に強弱弱が6組]      non-linear予想外の展開をする、硬直的
   でない     
    serf農奴

Homer Iliad について
The Iliad (Greek: ?λι??, Ilias) is an epic poem in dactylic hexameters, traditionally attributed to Homer. Set in the Trojan War, the ten-year *siege of Ilium by a*coalition of Greek states, it tells of the battles and events during the weeks of a quarrel between King Agamemnon and the warrior Achilles. Although the story covers only a few weeks in the final year of the war, the Iliad mentions or alludes to many of the Greek legends about the siege.
Along with the Odyssey, also attributed to Homer, the Iliad is among the oldest extant works of Western literature, and its written version is usually dated to around the eighth century BC. The Iliad contains approximately 15,700 lines, and is written in a literary *amalgam of several Greek dialects. The authorship of the poem is disputed.
 <語注>
      siege包囲攻撃       coalition連合軍     amalgam混合物     dispute議論する

Virgil’s Aeneidについて
The Aeneid (pronounced /??ni??d/; in Latin Aeneis, pronounced [ae?ne?is] ? the title is Greek in form:*genitive case Aeneidos) is a Latin epic poem written by Virgil in the late 1st century BC (29?19 BC) that tells the legendary story of Aeneas, a Trojan who traveled to Italy, where he became the ancestor of the Romans. It is composed of roughly 12,000 lines in dactylic hexameter. The first six of the poem's twelve books tell the story of Aeneas' wanderings from Troy to Italy, and the poem's second half tells of the Trojans' ultimately victorious war upon the Latins, under whose name Aeneas and his Trojan followers are destined to be*subsumed.
The hero Aeneas was already known to*Greco-Roman legend and myth, having been a character in the Iliad; Virgil took the disconnected tales of Aeneas' this into a *compelling *founding myth or*nationalist epic that at once tied Rome to the legends of Troy, glorified traditional Roman virtues and *legitimized the *Julio-Claudian dynasty as descendants of the founders, heroes and gods of Rome and Troy.
<語注>
  
genitive case 属格   subsume 包含する   Greco-Roman ギリシャ・ローマの   personage 人物
 
scrupulous 誠実な  piety 忠誠心、愛国心  compelling =rousing strong interest, attention,
  conviction, or admiration
(COD) / 強い興味をそそる、注意を惹きつける
 
founding=associated with or marking the establishment of (something specified)(OED)
    創始に関連した
     
nationalist 国家主義者の       at once A, B and C 同時に
  
legitimize 正当化する   Julio-Claudian dynasty 初期ローマ帝国の王朝(最後の帝王はネロ)

     
     






















<詩形と文体>  
To Paradise Lostの韻律

 Milton wrote Paradise Lost in*dignified,*lofty, melodic English free of any colloquialisms and slang that would have limited the work's timeliness and universality. The*format, Milton says in an introductory note, is "English heroic verse withoutrhyme"? in other words,*blank verse, the same verse form used by Shakespeare in his plays. Milton's strong religious faith*infuses the poem with sincerity and moral purpose, but he does not allow his enthusiasm for his subject to*overtake control of his writing:
 Though Milton frequently uses obscure allusions to mythology and history, as well as occasional difficult words and phrases, his language is never deliberately*affected or*ostentatious. What is more, it does not preach and does not take the reader on*circumlocutory expeditions. Like a symphony composer
mighty Beethoven, for example, Milton is always in control, tempering his creative genius with his technical discipline. With a good dictionary and an* annotated text, a first-time reader of Milton can easily follow and understand the story while developing an appreciation for the*exquisite writing.  (From Wikipedia)

 <Words notes by hokuto77>

dignified=noble, majestic, sublime        lofty=deserving praise because of its high moral quality; of high standard
format=style       infuse=make something have a particular quality
overtake=exceed, become greater or more successful than affected=non-natural, artificial
ostentatious=used in a way calculated to attract attention; boastful 

circumlocutory<circumlocution=the practice of using too many words to express an idea, instead of saying it directly  annotate=add short notes to a book or text, giving explanations or comments

   *blank verse ['King Lear'の 'blank verse' を参考にして下さい]    To King Lear ☛
  

<日本語による「詩形と文体」の補足>

Blank Verse、弱強5歩格は、起源的には演劇、特に悲劇のものです。それを最高峰にまで発展させたのは、King Learで既に紹介しましたように、Shakespeareですが、John Miltonの詩人としての優れた点の一つは、悲劇ではなく、叙事詩においてBlank Verseと弱強5歩格を、悲劇のShakespeareのそれに匹敵するまでに、ステレオタイプではなく千変万化、臨機応変に駆使、発展させたことにあります。

英語はもともと日常会話においてもアクセントとタイミング(伝達の効果が出るように間合や抑揚、速さなどの調節)の言語ですが、母語としてそれが習得されている英米人にとっては何の問題もないことでしょうが、日本語が母語である場合は、特にこのBlank Verseと弱強5歩格は、意識的に馴染む必要があります。各行の一語一語の強勢のある母音の発音[基本的には、奇数番目の母音が弱で偶数番目のそれが強です]を正確に掴むことです。そうでないと詩的な美味が鑑賞出来ないでしょう。語句、構文を把握した後は、黙読ではなく音読が望まれます。

 千変万化、臨機応変と仰々しい表現をしましたが、弱強以外に、強弱、弱弱、強強で行が始まる場合が多いということです。それらに続く4歩も一律ではありません。五線譜に音符で曲を表現していくようなものです。古代ギリシャのHomerの時代から、詩人(悲劇詩人)達は、詩を書くにあたって、ギリシャ神話の中の芸術の女神、Heavenly Museに向かってインスピレーションを授けてくれるように祈ります。Miltonも何箇所か、その言葉を採用しています。例えば、第三章で、現実の自分の目が光を失い、光を求めて登っていく過程で、19行目に Taught by Heav’nly Muse to venture down とあります。更に、26行から、Yet not the more / Cease I to wander where the Muses haunt / Clear spring, or shady grove, or sunny hill, と表現されています。この語museが語源となる、musicは、OEDには、’the art of the Muse, applied generally to artistic culture, poetry, etc. but also, specifically to music ’ とあります。現代英語ではmusicは「音楽」やそれに関する事柄だけですが、以上のことから英詩が音楽と共通のものをもっていることが、はっきりと分かります。

 強弱をつける基本として、機能語には(前置詞、冠詞、接続詞など)、原則として強勢はおいてありません。また、本来ならば、第二音節に強がある場合も、該当行の韻律の関係で第一音節に強が移動する、あるいはその逆の場合など様々なケースがあります。また、r音、n音などの後の母音は、通常は、普通の散文、会話体同様にわたり音となります。従って、五歩格にとらわれ過ぎて、英語の本来もっている発音上の特徴を無視しないことです。


◇「Miltonの詩としての英文構成の特徴」


 これに関して、研究社発行の英文学叢書Paradise LostMasaru Shigeno(MS)によるIntroductionから、抜粋紹介させていただきます。( )内はhokuto77の補足コメントです。

     (1)語順倒置の多様(これについては、テキストの注釈で、通常の語順だとhokuto77なりに見なしているも
     のに並べ替えて示してあります。)
 
               ・O+V    V+S  ・文の末尾にS    C+V    ・名詞+形容詞

               ・名詞の前後に形容語の配置   ・動詞の前後に名詞の配置  ・他多数あり

 (2)使用語の特徴

           a. 格調が高い語   combustion  perdition (他多数)

                b. 綴り字の多い語 adamantine  omnipotent (他多数)

                 c. 古雅(古語か廃語)(このために、OEDと略称されている英英辞典を使用しなくては、意味を
           解することは出来ません。語注で英語で定義しているのはほとんど
OEDのそれです。また、
                 OEDParadise Lostから多数参考例文に引用しています。この注釈では、その都度それを
           明記しておきました。
)

                d. 古くて奇抜で発音上音楽的な固有名詞の例
                       Vallombrosa, Etrurian (Book I 303) 
                          Simba (Book I 410行)
                Calabria, trinacrian (Book II 661)

                e. 品詞の転用(形容詞に名詞を働き、形容詞が副詞の代用となるなどです。OEDは一々それ
          の語義をつけていますが)


      (3) Paradise Lostの韻律、リズムの具体的な特徴とその効果について(長編の無韻詩の単調を破る)

        ◇MS氏によると、「旧式な韻律を固持する人でもParadise Lostを厳密な意味の弱強五歩格だとは考え
      ない」ということです。彼の
blank verseの韻律は、「第一にDisyllabic Variations(二音節の)があ
      り、第二に
Trisyllabic Variationsがある」としてMassionによる韻律分析からの例が、完全だとは
      思わないけれども」として、挙げてあります。



         * Disyllabic Variations [強勢の赤色の部分の及び、直下の日本語による表示部分のみ韻脚(格)に
      分けてある
]
                                 
Dovelikesat’st brooding onthe vast abyss. (abyss深淵)
    
強     強   強

Nine timesthe space that mea sures day and night.
   強  

Oh howunlike the pace from where they fell.
    強 

Say, Muse,their namesthen known,who first,who last.
  強  強          強  強     強 強     強 強

Numberless asthou seest, and how they move.
       弱 弱

Whose image thouart: himthou shalt enjoy. (whoseは関代)
         弱   弱     強  

On asunbeam,swift asa shooting star.
  弱 弱        強 弱

Created theein theimageof God. (theeAdam)
           弱 弱|強

Burnt after themto thebottomless pit.
    
強  強  弱  弱  弱      強 弱

To thegardenof bliss, thy seat prepared.
  弱     強 弱

Greedily sheingorged without restraint. (sheEve)
    強 弱                     (engorge貪り食う)

In thesweat ofthy faceshalt thoueat bread.
 弱                     強   

With themfrom blissto thebottomless pit.
      強  強        弱  弱   強 弱

Amongdaughtersof men the fairest found.
 弱 弱  強  弱

And withthese words,his temptationpursued.
 弱  弱   強   強   弱 弱  強 弱

Their enemies, whoserveidolswith God.
         弱                 強 弱

Hail, sonof theMost High,heir ofboth worlds.
  強 強  弱 弱   強  強    弱  強  強

Scandalous, orforbidden inour law.
  強 弱  弱  弱      弱 弱    



  このような韻脚分析から判断すると、MS氏は、完全とは思わないということであるが、前後の文脈と当該行の意味で、強調される語が決 定されるといことである。

   ◇上例以外も含めて以下のようなパタンがある。

   ・強弱   ・弱弱強   ・弱強弱    ・強強弱

     ・弱弱   ・強弱弱   ・強弱強

     ・強強   ・弱弱弱   ・弱強強

 このように韻脚内(一歩の 格内)の構成の規格外(弱強でないもの)がMiltonは他の詩人達よりもはるかに多いしかも一行五脚の中に 2個以上もある。これらを否定することは出来ないという結論である。その効果の一つとして、例えば、強強の多使用で韻文に威厳が増していることが指摘できる。
Hail, ho ly light, offspring of Heaven first-born
  強  強                    強  強

 又、強弱は単調を破る有力な手段である。
Universalreproach,far worseto bear,
 強弱 

This pendent world, in bigness as a star
  Of smallest magnitudeclose by the moon
                    弱
                
(pendent垂れ下っている)

 一行のリズムに、弱強、強強の中に弱弱が適当に配置されると、韻律の変化が増え繊細なリズムを生み、行の動きを早めることも可能である。
On a sunbeam, swift asa shooting star
  
弱 弱         強 弱
 なお、この行は s音が3つあって頭韻を構成している。


1語が3音節もっていたり、冠詞や前置詞が2音節の語と同一の韻脚に入って3音節になる場合などを示してある。そのvariationsはたいへん多い。
Likeliest and nearest to the present aid.
   
強 弱弱

To seeki’ the valley some cool friendly spring.
       弱 弱 強

Of rainbowsand starry eyes.  The waters thus.
 弱 強 弱

Over fishof the sea and fowl of the air.
 弱弱 強

How does the serpent?  Hehath eatenand lives.
                    強

Knowing whoI am, as I know who thou art.
    弱     

Behold the kingsof the Earthhow they oppress.
           弱 弱 

Have broughtthee and highest placed; highest is best.
           弱 弱  強

Whether he dust acceptthe offeror not
                 弱強

Relation moreparticular and distinct.
           弱 強弱

 ◇音の省略について:

    ・次に来る語が母音で始まるとき
語尾の母音を省略する。

          (1)open vowel, low vowel [低母音:発音する場合に、舌の位置が口腔内の低い位置にとどまる母音:
         例 
after, above, off, arm, ice, out, など] では、全ての場合に省略されうる。
Abovethe Aonian mount, while it pursues.
         弱強 *the音の略

To set himself in glory abovehis peers. (peer貴族)
              弱  強  *ry音の略

Strange horror seizethee, and pangsunfelt before.
                    強  *thee音の省略
                       
(pang疼き)
            さらに、h音は音文字と認めない。whhの音を出す時もおなじである。
For still they knew, and oughtto have still
 remembered.
                   弱    強
  
*to音の省略

To whom thusthe portress of Hell-gate replied.
    弱   強 *to音の省略
    
(portress女性の門番 Sinをさす)
   whom関代

         (2)R, N, Lこれら3つの子音の前にある強勢のない母音は省略されうる。
Of massy iro’n or solid rock, with ease.
          *o’no音の省略
    
  (massy
どっしりした、重く大きい)

All judgement, whethe’r in heaven,or earth, or
  hell.
                         *e’r e音の省略

As one who, long in popu’lous city pent,
     *u’lousu音の省略
  
(pent閉じ込められたpenの過去分詞)
  who, (being) pent long in---の構文
To Book I➩
<参考資料>
    *Scansion(詩の韻律分析)の一例:[我流で、完全からは程遠く参考にはならないものですが(By hokuto77)]
 Of Man’sfirst disobedience,and the fruit
  
  強   強     弱強  弱 弱  弱  弱 

Of thatforbidden treewhose mortal taste
弱 強  弱 強  弱  強   弱  強  弱 強

Brought deathintothe World,and our woe,
 強   強    弱弱 弱  強     強 

◇<hokuto77によるまとめ>
blank verse・弱強五歩格を鑑賞する場合、音読にしても、黙読にしても、上に例を引いたような韻律の分析は専門家に任せることにして、素人の我々は、意味とその強弱をしっかり把握することが先ず第一歩であると言うことでしょう。中学、高校で学習した英文音読の基本が生かされさえすれば、英詩を味うことは十分可能であると考えてよいと思います。

To Text and Notes☛

































The Argument of Paradise Lost (by John Milton himself)

Part one (Book I-Book VI)



CONTENTS

Book I    Book II
Book III    Book IV
Book V    Book VI



































Book I

 This First book proposes, first in brief, the whole of subject, Man’s disobedience, and the loss of thereupon of Paradise wherein he was placed; then touches the prime cause of his fall, the Serpent, or rather Satan in the Serpent; who, revolting from God, and drawing to his side many legions of Angels, was by the command of God driven out of Heaven with all his crew into the great Deep.
   Notes by Hokuto77 and M. Shigeno(MS):
      *POD, COD,OED
等は英国の辞書の略記

       *発音、強勢に関しては辞書で確認する必要がある。
      
*17世紀の英語なので、現代はほとんど使用されていない語義、用法も含まれている

propose 提示する     in brief=in short=briefly     subject 主題

disobedience 不従順、背反    thereupon=therefore     wherein=in which

touch 軽く言及する     prime=main, primary     revolt from 背く、反抗する 

 draw--to one's side 味方に引き入れる    legion 軍団     the great Deep

 大きな深淵 i.e. 地獄(Hell)     crew 仲間

<構文解説>

  * the whole subject disobedience, loss は同格(MS)

 Which action passed over, the Poem hastes into the midst of things, presenting Satan with his Angels now fallen into Hell, described here, not in the Centre (for heaven and earth may be supposed as yet not made certainly not yet accursed) but in a place of utter darkness, fitliest called Chaos. Here Satan with his Angels lying on the burning lake, thunderstruck and astonished, after a certain space recovers, as from confusion, calls up him who next in order and dignity lay by him;
  
   action=series of events in drama(POD)    pass over=omit, make no remark upon(COD)
   the midst=the middle point or part      present呈示する     things 出来事、事件(event)
   as yet=until now or that time     accursed= under a curse 呪われた      fitliest<fitly 適切に     Chaos 混沌
   thunderstruck=struck by lightning; struck with sudden amazement,
   terror, or the like(OED)       astonished=paralyzed mentally(OED)
 
  space
しばらくの間     confusion=ruin, destruction(OED)      next 次位の     order 階級      dignity 威光
   * which action (being) passed over  *which
関係代名詞が形容詞的に使われる

   * Hell(which is) described --- not in ~ but-- (~にではなく-- にあるものとして描いてあ)   here i.e.The BookI
     of Paradise Lost

   * Centre=Centre of the universe   i.e. the earth (MS)
   * a place of utter darkness  「天地創造以前の暗黒の世界」以外にutter 次の①+②と解釈されている。
    utter(adj.)=external, exterior(OED) (Book VI  716  the utter Deep)
           (of darkness etc.)complete, absolute(OED)  ①+②
  *darkness,(which is) fitliest (being) called ---
と呼ぶれるのが最もふさわしい

 * , (being) thunderstruck and astonished の構文
  * recovers, as from -- から回復するように、立ち直り~   * by him 彼の傍らに

 they confer of their miserable, Satan awakens all his legions, who lay till then in the same manner confounded. They rise: their numbers, array of battle; their chief leaders named, according to the idols known afterwards in Canaan and the countries adjourning.

    
confer=discuss, consult about(OED)      in the same manner 同様に
   confounded 混乱した    numbers 人員   array 隊列    name 名をあげて言う     idol 偶像
   Canaan()カナンの地(今のパレスチナの西部Jordan 川と地中海の間の地方)
   adjoining=neighboring (OED)
   * their numbers, array of battle, their chief leaders (being) named
   * leaders, (being) named,--- の構文     * idols (which became) known ---

 To these Satan directs his speech, comforts them with hope yet of regaining Heaven; but tells them, lastly, of a new world and new kind of creature to be created, according to an ancient prophecy, or report, in Heaven; for that Angels were long before this visible Creation was the opinion of many ancient Fathers.

  
direct=turn remarks to--      yet やがては      prophecy 予言      report=rumor      long before SV --
   よりもずっと以前に

   Fathers The Fathers (of the Church) : the early Christian writers ; usually applies to those of the first five
   centuries, but by some

  * creature to be created   i.e. creature that (shall be) created
  * for --- というのは---だから(理由)    *S=that Angles --- creation    V=was  * were   i.e. existed

  To find out the truth of this prophecy, and what to determine thereon he refers to a full council. What his associates thence attempt. Pandaemonium, the palace of Satan, rises, suddenly built out of the Deep: the infernal Peers there sit in council.

  
 extended further.(OED) 教父       thereon()その上に→それに基づいて
  refer to --のことを暗に言う      a full council たくさん集まった会議→大会議
  associate 仲間     thence それから      Pandemonium (全部の悪魔が住むといわれる) 魔殿、万魔殿
 
infernal
地獄の      peer 貴族

  * What his associates thence attempt (is related). The Book Iで述べることになる
   * Pandaemonium --- rises, (being) suddenly built out of---

To Text and Note☛






































Book II

 The consultation begun, Satan debates whether another battle be to be hazarded for the recovery of Heaven: some advise it, others dissuade: a third proposal is preferred, mentioned before by Satan, to search the truth of that prophecy or tradition in Heaven concerning another world, and another kind of creature equal or not much inferior to themselves, about this time to be created: their doubt who shall be sent on this difficult search; Satan their chief undertakes alone the voyage, is honored and applauded.

 hazard(v)=venture on advise=recommend        dissuade=advise against?
   prophecy 予言       about this time ほぼ今頃には      honour(v)=respect highly
   * some---others---      * (which was) mentioned before by---
   * to search-- a third proposal と同格        * Their doubt (is) who shall be---


  The council thus ended, the rest betake them several ways and to several employments, as their inclinaions lead them, to entertain the time till Satan return. He passes on his journey to hell gates, finds them shut, and who sat there to guard them, by whom at length they are opened, and discover to him the great gulf between hell and heaven; with what difficulty he passes through, directed by Chaos, the power of that place, to the sight of this new world which he sought.

  betake oneself to--=go to--  employment=business, occupation

   inclination 気持ち           entertain(v)=amuse, occupy agreeably

 

   at length=at last, after a long time       discover=reveal, make -- known

   gulf=abyss---Chaos(MS)

   * betake them  i.e. betake themselves(MS)      * finds --- (those) who sat---
    * they are opened, and discover to him ---

   *with what difficulty he passes  i.e. with extreme difficulty he passes
   * passes through ~ to the sight of--- 通り抜けて---の見える所へ出る     cf. at the sight of--

To Text and Notes☛




































 Book III

God sitting on his throne sees Satan flying towards this world, thennewly created; shows him to the Son who sat at his right hand; foretellsthe success of Satan in perverting mankind; clears his own justice and wisdom from all imputation, having created man free and able enoughto have withstood his tempter; yet declares his purpose of grace towards him, in regard he fell not of his own malice, as did Satan, but by him seduced.

  
foretell=tell of (an event, etc.) beforehand      pervert=corrupt 堕落させる     imputation=the action of attributing
   something, usually a fault, crime to a person
転嫁     
 withstood<withstand=resist, oppose      tempter=one who
   entices to evil 
 purpose=intention     grace=favor 慈悲 <gracious    in regard=since, because, considering that
   fell<fall
堕落する
     malice=active ill-will      
 seduce=tempt, entice to do something wrong, intended
  * God---shows---clears---yet declares---の構文
  * clears A from B ABが無いようにする         * his own justice   his=mankind's
  * having created---=as he had created---         *create O+C           * his purpose  his=God’s
  * not ?- but ~         * of his own malice  of 原因
  * as did Satan=as Satan fell of his own malice  Satan---したのと違って   * but seduced by him.  him=Satan

 The Son of God renders praises to his Father for the manifestation of his gracious purpose towards man; but God again declares, that grace cannot be extended towards man without the satisfaction of divine justice; man hath offended the majesty of God by aspiring to Godhead, and therefore with all his progeny devoted to death must die, unless someone can be found sufficient to answer for his offense, and undergo his punishment.

  render=give -- in return(MS)       manifestation<manifest=show plainly, disclose, reveal
   satisfaction<satisfy=accord with     majesty= the greatness and glory of God       aspire to--=seek to attain-- 
   
Godhead=the character or quality of being God      progeny=descendant
子孫        devoted to?()--
へ運命
   づけられた
:doomed

  sufficient=adequate to a certain purpose or object    answer for=be responsible for    undergo=suffer, go through
     * without the---  --
をしない   cf. with-- 
     * and therefore must die with all his progeny devoted to deathの語順


 The Son of God freely offers himself a ransom for man: the Father accepts him, ordains his incarnation, pronounces his exaltation above all names in heaven and earth; commands all the angels to adore him;they obey, and hymning to their harps in full choir, celebrate the Father and the Son. Meanwhile Satan alights upon the bare convex of this world’s outermost orb; where wandering he first finds a place since called the Limbo of Vanity; what persons and things fly up thither;

 ransom贖罪     ordain=order, destine      incarnation<incarnate=embody in flesh 受肉     pronounce=utter,
    declare     exaltation=the state of being set in a high position     
 hymning=singing hymns
 
 alight=land on a spot by floating, flying    
   bare=without covering + laid waste, desolate      convex 凸面
  outermost=situated farthest out from center最外部の      orb=sphere, globe      since-=since then
   
Limbo=a region supposed to exist on  the border of Hell as the abode of the just who died before Christ’s coming,
    and of the not baptized infants. 
リンボ、古聖所 the Limbo of Vanity 空虚の古聖所
  thither=to that place, there
   *his exaltation  his=of the Son of God      *where
関係副詞     * what persons and things fly up thither;  what=
     while

thence comes to the gate of heaven, described ascending by stairs, and the waters above the firmament that flow about it: his passage thence to the orb of the sun; he finds there Uriel the regent of that orb, put first changes himself into the shape of a meaner angel; and pretending a zealous desire to behold the new creation and man whom God had placed there, inquires of him the place of his habitation, and is directed; alights first on Mount Niphates.

   firmament 天     thither=to that place      thence=from that place      passage=passing
   Uriel
ウリエル(七又は、四大天使の一人)   regent 統治者    meaner<mean下級の   zealous=showing great
       energy and enthusiasm

   inquire=seek information      habitation=place of abode      direct=tell --- the way to--
  Mount Niphates
アルメニアとアッシリアの境界にあるニファティーズ山
    * thence (Satan) comes to the gate---and (to)the waters の構文
   * Heaven, described ascending by stairs, 下線部はHeaven を修飾  (階段によって登って行くと記述されている)
    * the waters---that flow about it   it=the gate of Heaven   about=around
   * he finds---,but changes---inquires---and is directed
の構文

   * the new Creation 新世界・地球のこと       * his= Man’ s           * (He) Alights---

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Book IV

 Satan now in prospect of Eden, and nigh the place where he must now attempt the bold enterprise which he undertook alone against God and man, falls into many doubts with himself, and many passions, fear, envy, and and despair; but at length confirms himself in evil, journeys on to Paradise, whose outward prospect and situation is described, overleaps the bounds, sits in the shape of a cormorant on the Tree of Life, as highest in the Garden to look about him. The Garden described;

   prospect=a wide view of an area of land, etc.      in prospect of=commanding a view of       nigh=near
   enterprise=an undertaking, esp. bold or difficult one  
     undertook<undertake=enter upon=start to do something
   fall into=get into(MS)    
   passion=a very strong feeling of love, hatred, anger, enthusiasm, etc.
   confirm oneself in---=encourage oneself in--- 決定、信念などを強める        evil=morally bad behavior
   cormorant

   *Satan---falls into~ but confirms---journeys~ overleaps ---sitsの構文
   *fear, envy and despair は many passionsを具体的に述べたもの
   *is described (in the Book IV)  *The Garden (is) described (in the Book IV)

Satan’s first sight of Adam and Eve; his wonder at their excellent form and happy state, but with resolution to work their fall; overhears their discourse, thence gathers that the Tree of Knowledge was forbidden them to eat of, under penalty of death; and thereon intends to found his temptation, by seducing them to trangress: then leaves them a while, to know further of their state by some other means.

state=condition    fall 堕落   resolution=a firm decision to do something

work=cause or produce as a result of effort     gather=believe, understand  

forbidden<forbid=order---not to do ~

found=base or construct something on something

seduce=persuade somebody to do something that they would not

usually agree to do by making it seem very attractive

transgress=go beyond the limit set by (a rule, law, etc.)

 *(I relate) Satan’s first ---fall:

 *(Satan) overhears their discourse---gathers ~intends---leaves
 *thereon intends---   thereon=on that  
   
(
智恵の木の実を食べると死をもって罰せられるということ) 
 
*(in order) to know further---



Meanwhile Uriel descending on a sunbeam warns Gabriel, who had in charge the gate of Paradise, that some evil Spirit had escaped the deep, and passed at noon by his sphere in the shape of a good angel down to Paradise, discovered after by his furious gestures in the mount. Gabriel promises to find him ere morning.

  Gabriel 天使ゲイブリエル(勇敢で強い)      have --- in charge=have responsibility for ---
    furious=full of violent anger       mount=mountain, hill  ere=before
   *Uriel --- warns Gabrie --- that ---  SVOO構文
   
*evil Spirit had escaped --- passed --- (which was) discovered after --- 
after=later   pass by --- down to ---

  Night coming on, Adam and Eve discourse of going to their rest: their bower described; their evening worship. Gabriel drawing forth his bands of night-watch to walk the round of Paradise, appoints two strong angels to Adam’s bower, lest the evil Spirit should be there doing some harm to Adam or Eve sleeping;

  discourse=talk      rest=sleep in bed at night
  worship=the practice of showing respect for God by saying prayers, singing with
  others, etc.       draw forth ---to do --- させるために引き出す    band=a group of people who do something
      together    appoint=choose somebody for a job or position of responsibility
   *their bower (is) described (in the Book IV)

   *their evening worship (is described)          *Gabrial --- appoints


there they find him at the ear of Eve, tempting her in a dream, and bring him, though unwilling, to Gabriel; by whom questioned, he scornfully answers, prepares resistance, but hindered by a sign from heaven, flies out of Paradise.

   at the ear of 耳元に      tempt=persuade a person to do a wrong or forbidden thing by the offer of pleasure or
       
reward  
   scornfully=with scorn (scorn=despise, disdain, contempt)       hinder=prevent
   *him, he= Satan in the shape of a good angel       *hindered by a sign--- =as he is hindered by a sign---




























 Book V

 Morning approached, Eve relates to Adam her troublesome dream; he likes it not, yet comforts her: they come forth to their day labors: their morning hymn at the door of their bower. God to render man inexcusable sends Raphael to admonish him of his obedience, of hisfree estate, of his enemy near at hand;


 
 
troublesome =causing trouble, pain, etc. over a long period of time
   come forth to ---へ出かける     hymn=a song of praise to God(OED)
   render=cause --- to be---, or become---
  inexcusable=(of a person or action, etc.) that cannot be excused or justified(COD); too bad to accept or forgive
  admonish --- of---=warn     
 obedience 従順        estate=a state or position in life
   free estate 束縛を受けない自由な身分
   *Morning (being) approached, Eve ---

    *God (in order) to render--- sends --- (in order) to admonish---

 who he is, and why his enemy, and whatever else may avail Adam to know. Raphael comes down to Paradise, his appearance described, his coming discerned by Adam afar off sitting at the door of his bower; he goes out to meet him, brings him to his lodge, entertains him with the choicest fruits of Paradise got together by Eve;

   avail---=be useful to---      Raphael  天使ラファエル(勇敢で強い)
   appearance=look, aspect       discern=recognize, make out      afar=at a distance

   get together=gather        entertain 饗応する           choicest<choice=of very good quality
  *why (he is) his enemy       ・his=Adam’s
     *to know=if he knows of it

    *his appearance (being) described (in the Book V)---(being) discerned---
   *(which were) got together by Eve;


 their discourse at table: Raphael performs his message, minds Adam of his state and of his enemy; relates at Adam’s request who that enemy is, and how he came to be so, beginning from his first revolt in heaven, and the occasion thereof; how he drew his legions after him to the parts of the north, and there incited them to rebel with him, persuading all but only Abdiel a Seraph, who in argument dissuades and opposes him, then forsakes him.

    discourse=a conversation, talk          perform=do, carry out         message=mission, errand
    mind---of ~ =admonish(OED)=warn       relate=narrate, tell a story      occasion=reason or cause
      
thereof=of that
    draw --- after him to ~ ---
を従えて~へ行く     incite --- to do=urge --- to do
    rebel=fight against or refuse to obey
             Abdiel 天使アブディエル        Seraph= an angel of the
        highest rank

   dissuade=persuade somebody not to do---         forsake=withdraw one’s companion from, abandon, desert
  *their discourse at table (is described):       *relates --- who --- and how ---; how ---の構文
    *came to be so i.e. became enemy       *all but only--- 一人を除いて


























  Book VI

Raphael continues to relate how Michael and Gabriel were sent forth to battle against Satan and his angels. The first fight described: Satan and his powers retire under night: he calls a council, invents devilish engines, which in the second day’s fight put Michael and his angels to some disorder;

    Michael マイケル(神側の天使の一人)       send forth--- to do ~  するように派遣する
   under night  i.e. taking advantage of darkness        devilish=cruel or evil, wicked

 engines=a machine or instrument, esp. used in a battle

  some=to a certain extent; a small amount of

  put --- to disorder (=confusion) --- を混乱させる

  *the first fight (being) describe (in the Book VI)

but they at length pulling up mountains overwhelmed both the force and machines of Satan: yet the tumult not so ending, God on the third day sends Messiah his Son, for whom he had reserved the glory of that victory:

   pull up--- =pull --- out of the ground (地面から引き抜く)
  overwhelm=defeat --- completely; crush        force=soldiers COD)
   tumult=a lot of noise and excitement, caused by a disorderly crowd; a riot
    *not so ending i.e. not ending, as soldiers and machines were defeated
  
  *Messiah his Son 同格

he in the power of his Father coming to the place, and causing all his legions to stand still on either side, with his chariot and thunder driving into the midst of his enemies, pursues them unable to resist towards the wall of heaven; which opening, they leap down with horror and confusion into the place of punishment prepared for them in the deep: Messiah returns with triumph to his Father.

   on either side= on both sides      chariot 戦車      midst=middle      pursue=chase somebody to catch
      them
      in the deep  i.e. in Hell    
   return with triumph  i.e. return in triumph 凱旋する
    *cause --- to do---  =persuade --- to do---                *he --- pursues --- towards---~
  *with his --- driving
付帯    
                   *them (who are) unable to resist
    *which opening, they leap---   i.e.  it opens and they leap ---    *leap down --- into the place---   i.e. fall into
        the place---

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